というわけで2013年8月10日公開の映画 ワールド・ウォーZを今日見てきたのでその感想です。
※続きはネタバレを含みます。
概要
ブラッド・ピット主演、「007 慰めの報酬」「ネバーランド」のマーク・フォースター監督のメガホンで、マックス・ブルックスのベストセラー小説を映画化したパニック大作。突如発生した謎のウィルスが瞬く間に世界中へと広がり、各国の政府や軍隊が崩壊状態に陥る。元国連捜査官で、伝染病の調査や紛争国での調停役を務めた経験をもつジェリーは、旧知の仲の国連事務次官ティエリーに呼び出され、ワクチン開発の情報収集のため各国をめぐる調査隊に同行するよう依頼される。ジェリーは妻と娘2人を安全な国連指揮艦の空母にかくまってもらうことを条件に依頼を引き受け、ウィルスの謎を解明するため混乱する世界へ旅立つ。
ウイルスによる人類消滅の危機。このようなテーマでの映画は多くありますが、それでも尽きないのはやはり映画として人気のあるジャンルだからだと思います。私も、このようなパニック映画が大好きです。
そんな自分を満足させてくれるドキドキ、そしてスリル溢れる映画でした。映画の冒頭から、このあと何が起こるんだろう?というドキドキ感を強く感じました。
謎のウイルスによる感染拡大が突如おこり、感染した人間は死者として蘇り、ゾンビとなって人間に襲い掛かります。このゾンビの動きがとてつもなく速いです。ゾンビというとゆっくり歩くイメージがありますが、この作品のゾンビは圧倒的な数とスピード、そしてパワフルに人間に襲い掛かります。
その様子が、自然の驚異そのものだと感じました。ゾンビを単純な敵や怪物としてではなく、何か得体のしれない、人間の手に負えない、圧倒的ものとして襲い掛かってくることで恐怖感を得ます。
そんななか、ブラッドピット演じるジェリーが世界各地を飛び回り、様々な人と協力しながらワクチンをつくるためウイルスの感染源を探し求めます。その中で、人類の希望の星と言われている学者の人が、あっさりと死んでしまったシーンには一瞬驚きました。しかもゾンビに襲われて死ぬとかではなく、足を滑らせて死んでしまったので。あっさりと希望の星は死んでしまうのですが、途中でとても印象的なセリフを残していました。
「自然とは連続殺人鬼である。
しかし、必ず痕跡を残す。その痕跡を探すことが厄介である。
弱点を強さに見せかけている。」
自然の力は強大ですが、人間は知恵を駆使してこれまで、そしてこれからも発展を続けていくのでしょうね。自然との共存、環境保全を今後どう成し遂げていくのか、そんなことを改めて考えさせられました。
映画では、人間が知恵を駆使するというよりも、ブラットピットが圧倒的主人公補正で困難を乗り越えていきますが、テンポの良さとブラッドピットのかっこよさでつっこむ気にはなりませんでした。
映画の核心であるゾンビの性質、ウイルスへの対抗手段はブラッドピット(ジェリー)がこれまでの痕跡から推測し、自分の身をもって証明します。それは、ゾンビは健康体の人間を好んで襲い掛かり、致死性の病気に罹っている人間には襲い掛からないこと。
ウイルスへの対抗手段は、人間が病原菌を自ら摂取し、偽装することでゾンビから身を守るということ。
これにより、偽装ワクチンが完成し、対抗手段を得た人類の戦いはこれからも続いていくということで映画は終わります。俺たちの戦いはこれからだ的な感じで、尻すぼみな展開も否めませんが、映像の迫力、それによる圧倒的なスリルでとても面白かったです。
観客と一体となって息を呑む
という映画の醍醐味を強く感じることのできる作品でした。
家族愛的な要素は薄く、ゾンビによるパニック映画としての色が強いです。続編もあるみたいですね。
原作も読んでみたくなりました。
パニック映画でスリルを味わいたい人には強くお勧めします。
それでは。
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