今話題の映画「猿の惑星 創世記」を見てきました。ロサンゼルス決戦に続いてこちらもレビュー。
あらすじはCMのとおり、アルツハイマーを治すために開発された新薬を投与された一匹の猿が、どんどんその知能を発達させていき、ついには人間に反逆してしまうというもの。映画を観ていて感じたのは、やはり裏に込められたメッセージ性。私が思うに、この映画は猿からみた人間を描いているのだと思いました。人間の愚かさ、責任、最初は小さな出来事が積もり積もって大きな事態へと発展してしまう。最初から最後まで猿というフィルターをとおして人間の嫌な部分を見せつけられてしまう。
そして人間と猿の違いはなんなのか?時に猿の方が人間よりも人間らしいふるまいをしているようにも感じました。作中、人間と猿、猿と猿のコミュニケーションが描かれていますが、映画を見ている観客は猿の表情やしぐさをみてどのように感じ取るでしょうか。この映画はスクリーンを通して猿とのコミュニケーションが強いられます。人間は猿の感情をちゃんと理解できるのか?その疑問を自分自身で感じることができます。
そういう意味で本当に考えさせられることの多い映画でした。そしてオチの付け方が自分好みのものだったのでそこも個人的に高評価。最後まで観ることで、ようやく猿の惑星というその本当の意味を理解することができます。つっこみどころも多いですが、そこは映画ということで解決。見所はハリーポッターのマルフォイ役で知られているトム・フェルトンが演じるドッジと対峙した猿シーザーが、積もり積もった感情の高まりでおこす行動。人によっては「ええ~」と思う展開かもしれませんが、やはり猿をもっとも人間らしく感じる場面でしょう。
観て損はないはず。ぜひご覧ください。
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